ゴミ屋敷と汚部屋の違いとは?片付けのコツを解説【病気になる前に】

「うちってゴミ屋敷それもと汚部屋?どう片付ければいいのかわからない」という人向けにゴミ屋敷と汚部屋の違いを解説したうえで、汚部屋の片付けが必要な理由と片付けの方法を解説します。
この記事の目次
汚部屋とは?ゴミ屋敷との違い
汚部屋とは?
汚部屋とは汚い部屋を意味します。「汚い部屋」+「お部屋」を組み合わせた造語です。
ただ単に「物が乱雑に置かれており散らかっている部屋」ではなく、下記のような極端に汚い部屋を汚部屋と呼びます。
- 物がゴミで床が見えない
- 何ヶ月も掃除をしていない
- ゴキブリ(場合によっては蛆)やネズミがでる
- 異臭を放っている
- 本人の居住スペースさえほとんどない
汚部屋の問題は何から片付ければよいのかわからないため、片付けはじめるのが難しいことです。
また他人から見れば汚部屋であることが明白でも、本人は一定の規則性で物を配置しており、散らかっていないと考えていることがあります。
重度の汚部屋は1人で汚部屋を片付けようとせず、人の力を借りるのが重要です。
汚部屋とゴミ屋敷の違い
汚部屋と類似の言葉に「ゴミ屋敷」があります。どちらの言葉も明確な定義があるわけではありませんが、一般的には汚部屋がさらに散らかった状態をゴミ屋敷と呼ぶことが多いです。
汚部屋は本人や家族など、家の中に入ってはじめてわかるケースがほとんどでしょう。
しかしゴミ屋敷の場合は不要物が家屋の内外に溜め込まれ、外からでもゴミが堆積していることがわかります。
ゴミ屋敷は他社から見ればゴミでも本人は強迫性ホーディング(物を捨てられない病気)を患っており掃除が進まないことが多いです。
汚部屋で片付けが必要な本当の理由
ダニ・ホコリの問題
汚部屋に暮らしているとダニ・ホコリが原因で健康を害する可能性があります。
たとえば部屋を掃除できておらず、ダニが繁殖している場合に、注意するべきなのが次のような病気です。
- アレルギー性鼻炎
- 喘息
- アレルギー性皮膚炎
- アレルギー性結膜炎
またホコリが堆積していれば、ホコリに含まれるカビが次の病気の原因になります。
- 感染症
- 食中毒
- ガン
今は症状がでていない方でも、見えないところで病気が進行しており、いつか自覚できるような重大な症状を発症する可能性があります。
害虫の発生
放置しているゴミの種類にもよりますが、生ゴミのような湿った物があれば、ダニはもちろんハエ・蛆・ゴキブリなどの害虫が発生する可能性があります。
特にゴキブリがいる汚部屋は多いのではないでしょうか。
害虫は見た目が気持ち悪いだけでなく、実際的な被害をもたらします。
たとえばゴキブリはサルモネラ菌を持っておりゴキブリの糞の中で長期間生存し、サルモネラ食中毒という感染型の食中毒の原因になることが多いです。嘔吐、下痢、発熱、消化器系の症状を発症します。
さらにゴキブリは家財などへダメージを与えることで、経済的損失が発生することもありません。
ゴミによる怪我
ゴミが堆積しており、どこに何があるかを全く把握できていないような場合に発生するのがゴミによる怪我です。たとえばガラス製品や瓶、缶詰の蓋、尖ったおもちゃなどが落ちており、踏んでしまえば怪我の原因になります。
軽い切り傷であればよいかもしれませんが、大きな怪我や切った物によっては傷が治りづらかったり、感染症の原因になることもあるでしょう。
怪我の原因になるゴミだけでも最低限片付けましょう。
何から汚部屋を片付ける?!汚部屋を片付ける3つのポイント
1人で片付けるのが困難な重度の汚部屋の方は専門業者を利用することをおすすめしますが、軽度の汚部屋の方であれば、自分自身で片付けられるでしょう。
そこで汚部屋の片付け方を3つのステップに分けて紹介していきます。
ステップ1:捨てる
まずは不必要な物を捨てていきましょう。しかし汚部屋にしてしまう人は本来必要ないものまで必要な物だと判断して保管してしまう傾向があります。それではいつまで経っても物が減ることはありません。
- 半年〜1年以上使用していない物は処分する
- 思い出の品はスマホで撮ってデジタル化。現物は処分する
というように基準を設けて、その基準を厳守して必要な物と不必要な物を厳選していきましょう。また捨てるのがもったいないものは、リサイクルショップやフリマアプリで売却すれば、捨てる抵抗も少なくなるはずです。
なお1度捨てても、また新しい物を買えば物は当然増えます。これを機に自分が持っている物を把握して、新しいセーターを購入したら、一番着用頻度の少ないセーターを売るというように増えた分だけ減らす習慣をつけましょう。
ステップ2:収納
ステップ1で必要な物と不必要な物を分けられたら必要な物を丁寧に収納していきます。
同じ量の物があっても整理整頓して収納してあるのと、ただ収納スペースに押し込んでいるだけでは、見た目の印象も実用性も大きく異なるでしょう。
整理整頓する時のポイントは、片付けやすさです。たとえば服を全部綺麗に畳んで、タンスに収納すれば、物が少なく見えて見た目は綺麗でしょう。
しかし着用し、洗濯をする度に綺麗に畳んで収納するのが手間になり、収納せずにそこらへんに置くようになってしまう可能性があります。
それならば服は全部ハンガーにかけておいた方が、整理された状態を維持しやすいです。このように、維持のしやすさも考慮して収納しましょう。
ステップ3:維持
せっかく一度綺麗にしても汚部屋に戻ってしまえば意味がありません。
最後のステップは整理整頓された状態を維持することです。ステップ2で維持のしやすさを考えて、収納を行えば、維持するだけであれば大きな労力は必要ないでしょう。
- 使ったら必ず元の場所に戻す
- 物の置き場所を決める
- 定期的に状態をチェックする
- 物を増やさないように注意する
最初のうちはこれらの行動は習慣化されておらず「努力して意識的に行うこと」のため、難しいと感じるかもしれません。
しかし人はある行動を平均66日継続して行えば習慣化可能なことがわかっています。2ヶ月頑張れば、習慣となり、苦もなく整理整頓できるようになるでしょう。
ここを見れば納得!汚部屋を片付けるメリット・デメリット
ここまで読んで「大変そう」と感じた人もいるかもしれません。
そこで汚部屋を片付けるメリット・デメリットを改めて紹介します。
汚部屋を片付けるメリット
汚部屋を片付けるメリットは主に3つあります。
メリット①|家事が楽になる
家のどこに何があるのか全て把握できている状態でなければ、家事も苦労します。
汚部屋だと家事を行う前に、その家事に必要な道具を探さないといけないことも多いでしょう。
しかし整理整頓されていれば、すぐに家事をはじめられます。
メリット②|メンタルヘルスが向上する
2009年のアメリカの研究では散らかっている家庭環境で過ごす母親はストレスホルモンのコルチゾールの血中濃度が高いことがわかりました。脳は秩序を好み、無秩序を嫌うとも言われます。家を整理整頓することでメンタルヘルスが向上する可能性があります。
メリット③|無駄遣いをしなくなる
汚部屋を片付けることで得られる副次的効果が無駄遣いをしなくなることです。
物を捨てるときにはもったいないと感じるかもしれませんが、家の物を増やさないように意識するようになった結果、必要な物だけを買うようになり、無駄遣いをしなくなったという方は多いです。
汚部屋を片付けるデメリット
汚部屋を片付けるデメリットは基本的には1つもありません。ただ専門業者に依頼して片付けてもらう場合には、費用負担が発生します。こういった清掃費用は消費者にとっては相場が把握しにくく、業者の質もバラバラです。信頼できる業者に依頼しましょう。
ゴミ屋敷や汚部屋を片付ける前に(注意点や心の準備など)
ゴミ屋敷や汚部屋を片付ける前に明らかに不要だとわかる物は徐々に処分していきましょう。
本格的に片付けを行うとその日には捨てられないゴミが発生します。
そういったゴミを一時的に保管しておくスペースを確保するためにも予めゴミを減らしておくのが重要です。
また必要になる道具をあらかじめ用意しておきましょう。
- ゴミ袋
- ビニールの紐
- 軍手・マスク・ゴーグル
- マジックペン
- 自治体のゴミの分別表
- ぞうきん
- 段ボール箱
片付け後の収納方法も考えておき、必要なら収納用品も購入しておきましょう。
一度収納した後で再度収納用品を利用して収納を行うと二度手間です。
一人で汚部屋を片付けるのは大変?!早期解決ならプロの業者へ依頼を
軽度の汚部屋であれば、1人で片付けられるでしょう。1人で片付けることで、片付けに慣れるという効果を期待できます。
しかし重度の汚部屋を、1人で片付けるのは大変です。
- 何からやればよいのかわからなくなってしまい、手をつけられない
- 綺麗にするのに数日から数週間と時間がかかり、途中で諦めてしまう
- 収納の仕方が下手で、すぐに汚部屋に戻ってしまう
といった人は少なくありません。また人はお金を払ったものに対して元を取ろうとする心理的効果があります。(サンクコスト理論)お金を払ってまで綺麗にしてもらったと思えば、綺麗な状態を維持しようとする意欲が高まるでしょう。
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