位牌はどんな時に処分する?正しい処分方法や気をつけるポイントも紹介

お引越しなどに伴いご位牌をどうしても処分しなくてはいけなくなった場合、どうしたらいいかお困りの方も多いでしょう。
そこで、今回は、ご位牌の定義から正しい処分方法やポイントまで紹介します。ご先祖様に失礼のないように正しく位牌を処分したい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
- そもそも位牌とはどんなもの?
- 位牌の種類①|仮位牌
- 位牌の種類②|本位牌
- 位牌の種類③|寺位牌
- 位牌は処分しても大丈夫?
- 位牌を処分するのはこんな時
- 位牌は古くなり痛んだ場合
- 後からご家族も亡くなり位牌を作り直す場合
- 三十三回忌や五十回忌で弔い上げする場合
- 引越しに伴い位牌を安置できなくなった場合
- 位牌を継承する方がいなくなり遺品整理する場合
- 位牌の正しい処分方法は?処分する時に気をつけるポイントも
- 位牌の処分方法①|魂抜きやお焚き上げをする
- 位牌の処分方法②|永代供養してもらう
- 位牌の処分方法③|一般ゴミには出さない
- ご位牌のリサイクルはできる?
- 位牌の処分ならプロの業者へ!どこに相談すればいい?
- ① お寺
- ② 仏具店
- ③ 遺品整理業者
- 位牌の処分でお困りなら鶴の恩返しへ
そもそも位牌とはどんなもの?
太位牌とは、本来亡くなった方の戒名(法号)や俗名、没年月日、享年(亡くなった年齢)を書き込んだ木札のことで、通常はご自宅のお仏壇などに安置します。亡くなった方の魂が宿るとされている重要な仏具です。
位牌には大きく分けて3種類あるので、それぞれ紹介します。
位牌の種類①|仮位牌

引用:くらもと仏壇
別名・野位牌(のいはい)や白木位牌(しらきいはい)とも呼ばれ、白木で作られ漆塗りなどは施されておらず、装飾も付いていないシンプルなものです。葬儀の際に祭壇へアンリするために作られ、四十九日まで故人の魂を祀る仮の位牌になります。
また、四十九日を過ぎると法要と合わせてお焚き上げをしてもらい、正式な本位牌を作るのが一般的です。
位牌の種類②|本位牌

引用:くらもと仏壇
仮位牌をお焚き上げした後に、ご自宅のお仏壇に安置するための位牌です。四十九日が過ぎ、故人の魂が成仏された証としてご自宅にその後、安置します。ご自宅の仏壇に安置する場合が多いので、漆塗りや金の装飾が付き、仮位牌より豪華なものが一般的です。
また近年では、インテリアに合わせたモダンなデザインやシンプルな位牌も増えていて、故人のイメージやご遺族の方のお好みでスタイルを選ぶ方も多いです。
位牌の種類③|寺位牌
ご自宅に安置する本位牌とは別に、お寺に祀るために作られた位牌のことです。ご家族が永代供養を希望する場合や、ご自宅にどうしても本位牌が安置できない場合に、この寺位牌を作ります。
また、ご自宅にあった本位牌を後からお寺に安置させてもらうケースもあるため、位牌の処分を検討している方は一度お寺に安置させてもらえないか相談してみてください。
位牌は処分しても大丈夫?

位牌は宗教的な意味のある仏具なので、処分できないとお考えの方も多くいらっしゃいますが、きちんと手順を踏んで正しい方法で処分すれば全く問題ありません。むしろ、いらない位牌や使わない位牌をしまい込んでしまうのもよくないので、不要な位牌は早めに処分しましょう。
ただし、小さいものだからといって適当な方法で処分をすると、故人の魂が報われません。個人で処分するのが面倒な方や、お気持ちに整理がつかない方は、ぜひプロに任せてみましょう。費用はかかりますが、最初から最後まで責任を持って処分してくれます。
位牌を処分するのはこんな時

皆さん様々な事情で位牌の処分を検討されますが、一般的にはどのような場合に位牌を処分するのでしょうか?主に5つのケースが考えられます。
位牌は古くなり痛んだ場合
位牌そのものが経年劣化で痛んだり割れたりすると、そのまま安置することはできず新調する必要があります。その場合、いくら新しい位牌を作るからといって、無造作に元の位牌を処分せず、きちんと供養してから処分するようにしましょう。
後からご家族も亡くなり位牌を作り直す場合
故人の奥様やご主人などご家族が後から亡くなった場合には、複数の位牌を作るのではなく連名の位牌を作るケースが多いです。夫婦の場合は、「夫婦位牌」と呼ばれるようです。また、一人の俗名や戒名などが書かれている位牌は使わないことになるため、処分しても問題ないでしょう。
三十三回忌や五十回忌で弔い上げする場合
故人が亡くなってから長い年月が経つと、仏教においては魂が無罪放免となり極楽浄土へ行くとされています。そのため、弔い上げと同時に元の位牌を供養して、「先祖代々の霊位」と書かれた位牌に作り変えるので、元の位牌はいらないことになります。
近年では高齢化や核家族化が進んでおり、三十三回忌前に弔い上げするご家族も増えているので、位牌の処分を検討している方は弔い上げの儀式も合わせておすすめします。
引越しに伴い位牌を安置できなくなった場合
弔い上げをする前に引越しなどで位牌を安置できなくなった場合にも処分する方は多いです。通常は引越し業者が位牌の処分を扱わないため、合わせて依頼することは難しいようです。別途、個人で処分は手配しましょう。
位牌を継承する方がいなくなり遺品整理する場合
故人の家を全て遺品整理する場合や位牌を継承するご家族がいない場合にも、やはり位牌を処分しなくてはいけません。近年はこちらのケースが増えてきています。
遺品整理をする業者は数多くありますが、当社・鶴の恩返しでは位牌の処分から仏具の買取まで合わせて請け負っております。ご供養はご家族のご判断で別途ご手配いただきますが、位牌処分を家財処分とは別に手配する必要はありません。手軽に位牌を処分したい方におすすめです。
位牌の正しい処分方法は?処分する時に気をつけるポイントも
では、故人へ敬意を払い正しく位牌を処分するにはどのような方法をとればよいのでしょうか?
ここでは処分する方法や、気をつけなくてはいけないポイントについて解説します。
位牌の処分方法①|魂抜きやお焚き上げをする

「魂抜き」とは閉眼供養(法要)と呼ばれ、浄土真宗においては遷仏法要とも言います。位牌を作った時に入った故人の魂をお寺で抜き去ってもらう儀式のことで、供養が終わった後にそのままお焚き上げしてもらいます。
お寺にはお布施として費用を収めますが、魂抜きから供養、お焚き上げまでで2~5万円程度が通常です。ただし、お寺の宗派や立地環境によっては魂抜きやお焚き上げを請け負わないところもありますので、事前に依頼したいお寺へ問い合わせておきましょう。
日頃からお付き合いのあるお寺がない方は、「お坊さん紹介サービス」などを利用すると対応してくれるお寺を紹介してもらえます。
位牌の処分方法②|永代供養してもらう

お寺に位牌処分を依頼する場合、お焚き上げ以外にも選択肢があります。
それは永代供養してもらうという方法です。
しかし、10~150万円もの費用を一括で支払わなくてはいけないため、お墓を作らないなどのケース以外にはあまり現実的ではありません。総ご予算があり、お寺にずっと管理を任せたい方におすすめの方法です。
位牌の処分方法③|一般ゴミには出さない

位牌は木製がほとんどなので、あまり深く考えずに供養の段取りを踏まず一般ゴミに出してしまう方もいらっしゃるのが現実です。しかし、いくら位牌がいらない場合や使わない場合でもむやみにゴミに出してはいけません。
自治体によっては仏具の廃棄を認めていないところもありますし、倫理的にも少々問題があり体裁もよくありません。
費用はかかりますが、供養や処分はお寺以外にも依頼できますので、故人への敬意を表する意味でもきちんとプロへ依頼するのがおすすめです。ただし、宗派によって位牌はただの箱と認識している場合もあるため、一度菩提寺に確認してみましょう。
ご位牌のリサイクルはできる?

位牌の処分を検討している方の中には、きちんと魂抜きの儀式をすればリサイクルできるとお考えの方もいらっしゃいますが、位牌には故人の個人情報が刻まれているためリサイクルはできません。
ただし、使わない仏壇については年代物の場合や装飾が豪華な場合にはリサイクルショップで引き取ってくれるケースもあります。しかしながら、近年住宅が狭小化しているため、立派な仏壇を中古で購入する方は少なくなっており、買取してくれる業者は限られています。
鶴の恩返しでは、骨董品や美術品の無料査定や買取も行っていますので、美術的価値があるようないらない仏壇をお持ちの場合は、ぜひ一度ご相談ください。
位牌の処分ならプロの業者へ!どこに相談すればいい?

位牌の処分は宗教的儀式が伴い個人でやるのは難しいため、プロの業者に依頼することが最善の策です。では、具体的にはどういったところに相談すればいいのでしょうか?
主に使わない位牌処分を相談できる先は3種類あります。それぞれ費用や段取りが異なりますので、詳しく紹介していきます。
① お寺
まず、最も多くの方は故人のお墓を管理している菩提寺へ相談します。位牌の魂抜きからお焚き上げまで一手に引き受けてくれるところが多いです。
しかし、浄土真宗など宗派によってはそもそも位牌に魂は宿らないと考えられているため、引き受けてくれない場合もあります。
また、都市型のお寺では供養はできても近隣への配慮でお焚き上げなしないところもあるので、日頃からお世話になっているお寺へ早めに相談しておくことが必要です。
② 仏具店
仏具店でもいらない位牌の処分を依頼することはできます。ただし、最終的には提携しているお寺に依頼するため、仏具店の経費が加算されて、比較的費用は割高になってしまいます。
しかし、お寺との付き合いがない方や、面倒な手続きをとりたくない方には、全て任せられるのでおすすめです。
③ 遺品整理業者
使わない位牌の処分を手軽にお安く済ませたい方には、当社・鶴の恩返しのような遺品整理業者へ相談することをおすすめします。故人の遺品整理と合わせて位牌の処分をまとめて依頼できるという点が大きなメリットです。
また、他の方の位牌などと一緒に処分するため、費用が安く抑えられます。ご供養はご家族のお考え次第ですが、合同供養という方法もありますので、そちらを利用すると費用を抑えられます。
合同供養といっても供養の質が落ちるわけではありませんのでご安心を!お坊さんが正式な儀式を執り行ってくれるため、通常の個別にやる供養とは全く変わりません。
きちんと故人の魂を弔いつつもいらない位牌を安価で処分したい方は、ぜひ当社へご相談ください。
位牌の処分でお困りなら鶴の恩返しへ

位牌処分を相談する先はいろいろありますが、やはり手軽でリーズナブルに処分を依頼できる遺品整理業者をおすすめします。
鶴の恩返しでは最短で即日対応可能な上に、セット料金や作業実績も充実しているため明朗会計です。
また、位牌を始めとした遺品もひとつひとつ丁寧に取り扱わせていただきます。その他、高価な家財は合わせて買取もご提案しておりますので、処分費用をさらに抑えたい方におすすめです。
ぜひ位牌の処分など遺品整理でお困りの方は、鶴の恩返しへご相談ください。