親の遺品整理が進まない!スムーズな作業のコツと遺品整理業者の選び方を完全レクチャー

親が亡くなった時、遺品整理は残された家族にとって大切な作業です。しかし膨大な荷物を前に「手順がわからない」「自分ではできない」と進まないケースも少なくありません。
遺品整理は誰もが初めて。そのため悩むことは悪いことではありません。しかし、遺品をそのままにはできませんよね。
このようなお悩みがある方にオススメの記事です
- 親の遺品をどう整理したらいいのか分からない
- 遺品整理業者の選び方を知りたい
- 遺品整理の具体的な手順を教えて欲しい
今回は親の遺品整理が進まない人のために、スムーズに作業を進めるコツや遺品整理業者の選び方を解説します。
この記事の目次
- 【実録!】親の遺品整理で困った3つの体験談
- しばらく会っていなかった親が孤独死していたケース
- 親が高齢化に伴い、実家がゴミ屋敷になったケース
- セルフネグレストが原因でゴミ屋敷になってしまったケース
- 親の遺品整理の解決方法・3選
- 解決方法①|感情に流されず、淡々と行う
- 解決方法②|相続に必要なもののみ優先的にやる
- 解決方法③|遺品整理専門業者に依頼する
- 親の遺品整理の進め方!10ステップで効率よくやろう
- 遺品整理のステップ①|期限のある手続きを先に済ませる
- 遺品整理のステップ②|遺産の放棄もしくは相続を決定する
- 遺品整理のステップ③|遺品整理のスケジュールを立てる
- 遺品整理のステップ④|相続人の許可を取って行う
- 遺品整理のステップ⑤|ごみの処分方法をチェックしておく
- 遺品整理のステップ⑥|いるものといらないものを分別する
- 遺品整理のステップ⑦|遺書やエンディングノートなどを探す
- 遺品整理のステップ⑧|ゴミを搬出する
- 遺品整理のステップ⑨|部屋の最終チェックを行う
- 遺品整理のステップ⑩|仕上げに部屋を掃除する
- 親の遺品整理にありがちなトラブル7つ!回避するための注意点
- 遺品整理のトラブル事例①|自分の体力を考慮せず、遺品整理をしてしまった
- 遺品整理のトラブル事例②|遺品整理が原因で、子供たちにわだかまりが残ったケース
- 遺品整理のトラブル事例③|遺品を粗大ごみとして破棄したところ、兄弟からクレームを受けた
- 遺品整理のトラブル事例④|見積もりにはない高額な請求を受けてしまったケース
- 遺品整理のトラブル事例⑤|大切な遺品を業者に安く買い叩かれてしまったケース
- 遺品整理のトラブル事例⑥|解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求されたケース
- 遺品整理のトラブル事例⑦|業者が作業を全く行わないケース
- 親の遺品整理に悩んだら!遺品整理専門業者に相談してみよう
- 遺品整理業者はどんなことをやってくれるの?
- なるべく早く遺品整理したい
- 遺品整理の作業手順(流れ)を知りたい
- どんな遺品整理業者に頼めばいいの?
- 遺品整理業者を選ぶ際のポイント4つ
- 親の遺品整理の解決なら、遺品整理・片付けのプロ《鶴の恩返し》へ
【実録!】親の遺品整理で困った3つの体験談

大切な家族との別れのあと、告別式や葬儀、各種手続きとやることはたくさんあります。そんな中、遺品整理も加わり、戸惑うことも多いでしょう。
遺品整理に慣れている人はほとんどいません。そのため多くの人が悩み、困ってしまうことのひとつです。ここでは実際に親の遺品整理で起こった、困った体験談を3つご紹介します。
しばらく会っていなかった親が孤独死していたケース
別居中の母と連絡が取れなくなったのと、大家さんから連絡があったのは寒い冬の朝でした。どうやら毎月家賃を手渡しで払っていたそうですが、最近姿を見ないというのです。
母は父の死後、小さなアパートで独り暮らしをしていました。たまに様子を見に行っていたのですが、コロナの影響もあり、足が遠のいていたのです。
慌てて母の家に向かうと、郵便受けには郵便物がたくさん溜まっている状態。嫌な予感がしつつも、合鍵で部屋に入ると、玄関に頭を向けた状態で倒れている母の姿が。
すぐに救急車を呼びましたが、手遅れでした。病院で聞いた話によると、具合が悪くなって倒れ、そのまま力尽きたのだと。玄関に頭を向けていたのは、おそらく助けを求めようとしたのでは?と言われ、涙が止まりませんでした。
まさか自分の親が孤独死するなんて、夢にも思わず、突然の悲報に家族は悲しむばかり。
しかし問題はここからでした。母の家は賃貸だったため、少しでも早く遺品整理をする必要があったのです。
告別式に葬儀と正気に戻る間もなく、次々と進み、遺品整理を始める頃にはぐったり。最終的に親族総出でやりましたが、方法もわからず本当に疲れました。
親が高齢化に伴い、実家がゴミ屋敷になったケース
久しぶりに帰省した妹から、「実家が大変な状況になっている」と連絡を受けました。私も結婚で実家を出ており、頻繁には帰れない状況。何事かと駆け付けると、目の前の光景に目を疑いました。
少し見ない間に、実家がゴミ屋敷になっていたのです。玄関外にまで溢れたゴミに驚くばかり。一瞬、家を間違えたのかと思ったほどです。
さらに驚いたのが、両親にゴミ屋敷の自覚がなかったこと!「なんとなく片付けるのがおっくうで放っておいたらこうなった」と平然と言うのです。親も年を取り、思うように動けなくなったのでしょう。
ゴミ屋敷は近所トラブルの原因になる、と以前テレビで見たため、急いで片付けることにしました。しかし自分たちだけではどうしようもなく、最終的に不要品回収の業者に来てもらうことに。
家は綺麗になりましたが、後で「あれがない」「これがない」と大騒ぎ!しっかりと仕分けまでしてくれる業者に依頼すればよかったと後悔しました。
セルフネグレストが原因でゴミ屋敷になってしまったケース
母の死後、一人暮らしをしていた父が亡くなったと警察から連絡が入りました。どうやら部屋が散らかり放題で、近隣住民からのクレームがきっかけで発覚したようです。
ゴミに埋もれるように倒れている父の状態は、ひどいものでした。父は仕事こそできましたが、炊事や家事はまったくダメ。家の中はカップラーメンやペットボトルのゴミで溢れ、警察にも「セルフネグレストの恐れがあります」と言われました。
父の面倒くさがりやの性格は知っていましたが、まさか自分の世話まで放棄するなんて…。「他人に頼りたくない」と考える父でしたから、子供に相談しにくかったのでしょう。本当にショックでした。
しかしゴミに溢れた実家をそのままにはできません。掃除と遺品整理を家族でやりましたが、物量が多い上に、どこになにがあるのがわからない状況。
かろうじて通帳や権利書の類は発見しましたが、本当に大変でした。ゴミ屋敷の片付けもそうですが、遺品整理は本当に骨が折れます。自分たちでやるのは限界があると感じました。
いかがでしたでしょうか。
親の遺品整理で悩む理由は、それぞれ違うことがご理解いただけたかと思います。
ただ、共通しているのは、一人で、自分たち家族だけでは、なかなかスムーズに遺品整理ができず解決方法もわからない…ということではないでしょうか。
では、次に、親の遺品整理の解決方法を見ていきましょう。
親の遺品整理の解決方法・3選

遺品整理はほとんどの人が、戸惑い・悩み、最悪挫折してしまう作業です。
迷うことも多い遺品整理ですが、解決するコツが3つあります。方法がわからず全く手をつけられない…という人も大丈夫。ここでは親の遺品整理を解決する3つの方法を考えていきましょう。
解決方法①|感情に流されず、淡々と行う
遺品整理は淡々と作業するのがおすすめです。遺品は故人の生前を思い起こさせ、どうしても手が止まってしまいがち。それでは、なかなか遺品整理は進みません。
遺品をそのままにしておくと、故人を思い出し、暗い気持ちを引きずることになる可能性があります。ここは気持ちを切り替え、片付けだと思って遺品整理を行いましょう。全て終わるころには、気持ちも変わっているはずです。
解決方法②|相続に必要なもののみ優先的にやる
「荷物が多すぎて遺品整理ができない」「まだ気持ちの整理がつかない」そんな時は、無理をして遺品整理を進める必要はありません。
迷ったら、相続に関連するもののみ整理しましょう。一部の相続の手続きには、期限があります。主に以下の通りです。当てはまるものがないかチェックしてください。
- 相続放棄、限定承認
- 準確定申告
- 相続税の申告、還付
- 遺留分侵害額請求
- 生命保険の受け取り
これらは期限が過ぎると手続きが難しくなります。遺品整理が進まない場合でも、最低限行いましょう。
解決方法③|遺品整理専門業者に依頼する
作業に限界を感じたら、遺品整理専門業者に依頼する方法を検討しましょう。専門業者なら、難しい作業もサクサク進めてくれるでしょう。
特に大きな家具・家電は移動が困難な場合もあります。専門業者なら移動や引き揚げ・処分まで依頼可能。また遺品を買取り、現金化してくれる会社もあります。全ての作業を任せられるため、時間がない人にもおすすめの方法です。
親の遺品整理の進め方!10ステップで効率よくやろう

遺品整理は特に決まった方法があるわけではありません。そのため自分たちのタイミングで進めればOKです。
しかし効率よくやらないと、いつまで経っても終わらない可能性が…。ここでは遺品整理を効率よく進める10のステップを解説します。
遺品整理のステップ①|期限のある手続きを先に済ませる
家族が亡くなると、様々な手続きが発生します。中には期限がある手続きもあるため、早めに済ませましょう。優先的に行う手続きは以下の通りです。
- 銀行口座の解約
- 携帯電話の解約
- 生命保険の解約
- ガスや電気・水道・固定電話・NHKの解約
- 自動車の売却や所有権移転
- 税金関係
- 賃貸物件の解約
- 死亡届の提出
家族が亡くなり、最初に行うのが死亡届の提出です。また契約したままにすると、お金が発生し続けるものはすぐに解約しましょう。
特に家が賃貸である場合は、注意が必要です。退去時期について、不動産屋とよく話し合うのがおすすめ。解約手続きは時間がかかる場合もあるため、余裕を持って行いましょう。
遺品整理のステップ②|遺産の放棄もしくは相続を決定する
まずは故人の遺産を相続するか否かを、親族で話し合って決めます。もし故人が多くの借金を残して死亡したケースなら、放棄も視野にいれましょう。
放棄すると決めたのであれば、家族であっても、遺品整理を行ってはいけません。遺品を一部でも処分したら、相続放棄ができなくなる可能性があります。判断に迷ったら、弁護士や司法書士など専門家のアドバイスを受けましょう。
遺品整理のステップ③|遺品整理のスケジュールを立てる
必要な手続きが終わったら、遺品整理を行う日程を決めましょう。なるべく相続に関係ある人が集まれる状況がベスト。遠方に住んでいる場合は、葬式や49日法要の後、流れで作業をする方法もおすすめです。
またゴミの処分方法についても話し合っておきましょう。しっかりとした計画は、遺品整理をスムーズに終わらせるためにも必要不可欠です。
遺品整理のステップ④|相続人の許可を取って行う
遺品整理を始める前に、相続人全員の許可を取りましょう。遺品の中には、貴重なものもあります。
個人の判断で勝手に捨ててしまった場合、あとからトラブルになる可能性も…!処分するものとしないものに関しては、十分話し合いましょう。
遺品整理のステップ⑤|ごみの処分方法をチェックしておく
遺品整理では大量のゴミが出てきます。あらかじめゴミの処分方法は必ず確認しておきましょう。
遺品整理の日程によっては、ゴミ回収日と合わない可能性も。そんな時は、地域のクリーンセンターに直接持ち込む方法がおすすめ。ただし手数料がかかる可能性があるため注意しましょう。
遺品整理のステップ⑥|いるものといらないものを分別する
遺品整理作業を始めたら、いるものといらないものの区別を行いましょう。迷ったら空き容器やペットボトルなど「明らかなゴミ」から仕分けていきます。
貴重品や契約書の類いは誤って処分しないよう、集める場所を決めておきましょう。また処分に悩んだものは専用の箱を作ってまとめておきます。その場で悩んで立ち止まっていては遺品整理がいつまでたっても終わりません。とにかく作業を進めることが重要です。
遺品整理のステップ⑦|遺書やエンディングノートなどを探す
故人の部屋に遺書やエンディングノートがある可能性も。故人が残した最後の遺志であるため、間違いなく回収しましょう。
特に遺書は後々、非常に重要な役割を果たします。遺書を発見したら、その場では開封せず、なるべく専門家の立ち合いのもと内容を確認しましょう。
遺品整理のステップ⑧|ゴミを搬出する
いるものといらないものを仕分けたら、どんどん部屋の外に出しましょう。大きな家具家電などは、先に出してしまうのがおすすめ。部屋にスペースが生まれ、残りの作業がスムーズになります。
遺品整理のステップ⑨|部屋の最終チェックを行う
部屋からある程度モノがなくなったら、最終確認をします。探し忘れた箇所はないかチェックしましょう。畳の裏や床下から貴重品が出てきた例もあります。細かい部分まで念入りに探し、貴重品がないことを確認します。
遺品整理のステップ⑩|仕上げに部屋を掃除する
部屋の捜索やゴミの搬出が終わったら、仕上げに部屋を掃除します。床や窓・壁などを念入りに綺麗にしましょう。遺品整理の現場は、故人が長年過ごした場所でもあります。「ありがとう」の気持ちを込め、ピカピカに磨き上げましょう。
親の遺品整理にありがちなトラブル7つ!回避するための注意点

遺品整理は告別式やお葬式・お墓の問題と比べると、あまり深く考えないケースも珍しくありません。しかし場合によっては、兄弟間で後々まで確執が残るトラブルに発展することも。ここでは遺品整理に起こりがちなトラブルを、実例を交えて解説します。
遺品整理のトラブル事例①|自分の体力を考慮せず、遺品整理をしてしまった
「遺品整理は最後の親孝行。その時になればできるはず」と考え、特に何の準備もしていませんでした。
しかし親がとても長生きし、亡くなった時、息子の私は75歳!親の家は昔ながらの二階建て一軒家。階段の上り下りも辛く、老夫婦ふたりで重たい家具・家電を移動させるなんてとても無理な状況。
足腰の弱った私たち夫婦では作業に限界があり、結局息子や娘・親戚を総動員して作業しました。「せめて生前整理をすすめておけば…」と後悔するハメに。一応貴重品を集めて手続きしましたが、後に申告漏れが発覚し、とても大変な思いをしました。
ワンポイントアドバイス
悪質な遺品買取業者に当たってしまった場合、買取りトラブルが発生します。遺品買取は便利なサービスですが、利用者の無知に付け込み、価値あるものを安価で買い叩くケースも。
また「これは価値がありませんので、処分しておきます」と業者が持ち帰り、転売されることも少なくありません。
「遺品買取で損をしたくない」と思ったら、実績や経験豊富な鑑定士のいる専門業者を選びましょう。また複数の買取業者に査定してもらい、正しい相場を知ることも重要です。

遺品整理のトラブル事例②|遺品整理が原因で、子供たちにわだかまりが残ったケース
賃貸マンションに住んでいた母が亡くなり、遺品整理をすることになりました。私には二人の兄がいるのですが、皆結婚して県外に住んでいます。
最初こそ「みんなでゆっくりやっていこう」と考えていましたが、大きな問題が。マンションが賃貸のため、早く片付けをしないと家賃が発生し続けるのです。
驚いて兄ふたりに連絡しましたが、「仕事が休めない」「遠くて簡単には行けない」の一点張り。やむを得ず、一番近くに住む私たち家族がやることになりました。
しかし膨大な荷物の量…。貴重品を探すだけでも数日かかり、全く作業が進みませんでした。退去の日程が迫っていたため、やむを得ず兄弟でお金を出し合い、遺品整理専門業者に依頼することになりました。
その費用なんと40万円。急いでいたため、相見積もりを取らなかったのもよくなかったのですが…。兄弟には「費用が高すぎる。そっちでできなかったの?」と嫌味を言われ散々でした。遺品整理はなんとか終わったものの、わだかまりが残ってしまいました。
ワンポイントアドバイス
生前に全く遺品整理をしていない場合、膨大な荷物を残すことになります。今回のケースは子供間の連携がうまくいっておらず、トラブルになった例です。本来、遺品整理はゆっくりと時間のある時に進めるのが理想でしょう。
しかし賃貸の場合、一刻も早く片付けなければ、賃料が発生し続けるデメリットがあります。「とにかく早く!」と思っても、方法もノウハウも分からない状態で進めるのは困難です。
また子供が遠方に住んでおり、なかなか集まれないのも遺品整理がスムーズにいかない理由のひとつ。今回はやむを得ず兄弟がお金を出し合って専門業者に依頼したものの、後々「料金が高い」とモメる原因となりました。
遺品整理は業者によって料金やサービスが異なります。中には悪徳業者にひっかかる可能性もゼロではありません。
時間がないと急いで業者を決めてしまいがちですが、必ず相見積もりを取ってじっくり検討しましょう。お金のトラブルは後々まで尾を引く可能性が高いです親の遺品整理について兄弟間で話し合っておくことが大切です。

遺品整理のトラブル事例③|遺品を粗大ごみとして破棄したところ、兄弟からクレームを受けた
施設に入っていた父が亡くなり、実家の遺品整理をすることに。とりあえず兄弟に許可を取っておこうと考え、連絡したところ「全てまかせる」「忙しくて手伝えない」とのことでした。
現在は県外に住んでいる兄弟もいたため、ほとんどを私ひとりですることに。とりあえず荷物を捨てようと考え、廃品回収業者に依頼し、まとめて引き取ってもらいました。その後、相続の件で兄弟が集まる機会があったのですが、「あれはどこにやった?」という話になったのです。
特に取っておくように言われていなかったため、処分したことを伝えると烈火のごとく怒られました。「あの家具はブランド物だった」「売れば結構な金額になったのに!」と大モメ。
こちらは兄弟の代わりに大変な思いをして遺品整理をしたのに、クレームとは心外です。遺品整理は実際に参加しなければ理解できない面もたくさんあります。もっと話し合っておくべきだったと後悔しました。
ワンポイントアドバイス
遺品整理をする際、家族が全員参加できないケースも少なくありません。その場合、できる人だけで遺品整理をするのですが…起こりがちなトラブルが、「残して欲しいものを処分した」というクレームです。
価値のある品物も、人によってはガラクタに見えることがあります。もし価値のあるモノを捨ててしまった場合、他の家族からクレームが入ることも。前もって残すものと捨てるものについて兄弟で話し合っておきましょう。
もし「自分たちでは価値のあるものがわからない」と感じたら、遺品整理専門業者への依頼がおすすめ。遺品整理専門業者の中には、遺品の鑑定を行っている会社もあります。
プロの目利きで確認してもらえば、誤って捨てる心配もありません。また遺品をそのまま買い取ってもらい、売却費用を料金に充てることもできます。
捨ててしまったものを取り返すのは困難です。後悔しないよう、家族で遺品の取り扱い方をしっかり考えておきましょう。

遺品整理のトラブル事例④|見積もりにはない高額な請求を受けてしまったケース
父が亡くなり、実家の整理をすることになりました。私の実家は古い母屋で、無駄に広いため、遺品整理は業者に依頼しようと最初から決めていました。
ネットで業者を調べ、問い合わせたところその場で「30万円ですね!」と言われ、依頼することに。てっきり30万円しかかからないと思っていたら、考えが甘かった!
作業終了後に請求書を見てびっくり。なんと70万円近くの請求が来たんです。「どういうことですか?」と聞くと、「プラン外の作業が多数発生した」とのこと。
見積もりを見せてもらいましたが、難しい用語ばかりで素人では理解できず…。業者の説明も曖昧。作業はとっくに終了しており、元に戻してもらうわけにもいきません。
そのため泣く泣く支払うことにしました。作業自体はちゃんとやってもらえたのですが…確認しなかったことを後悔しています。
ワンポイントアドバイス
遺品整理をするにあたり、専門業者に依頼するパターンがあります。専門業者に依頼すると、時間の短縮や遺品買取などメリットも多いのが特徴。
しかし稀にトラブルに発展するパターンも少なくありません。今回は遺品整理業者に後から高額請求を受けたパターンです。実は以外にも多い事例なんです。
見積りは電話だけでなく、しっかりと現地調査をしてくれる業者を選びましょう。認識の違いを防ぐためにも重要です。また見積書で不安な点は説明を求め、曖昧な業者には依頼しないなど、自衛することも大切です。

遺品整理のトラブル事例⑤|大切な遺品を業者に安く買い叩かれてしまったケース
遺品買取をしてもらえば料金が安くなるとあり、あるネットで見つけた業者に依頼しました。当日作業自体はスムーズにやってもらえ、特に不満はなかったのですが、作業後にトラブルが発生。
私の父は骨董品集めが趣味だったのですが、家族は興味がないため処分を考えていたのです。ちょうど依頼した遺品整理業者が買取りもしており、一緒に依頼することに。壺や掛軸など数点で10万と少しでしたが、「そんなものだろう」と思い、疑問に思いませんでした。
しかし後日、親戚から売った骨董品は、価値のあるものだったと知らされびっくり。今更どうしようもなく、泣き寝入りしました。父の大切なコレクションを無知ゆえ安価で売り渡してしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ワンポイントアドバイス
悪質な遺品買取業者に当たってしまった場合、買取りトラブルが発生します。遺品買取は便利なサービスですが、利用者の無知に付け込み、価値あるものを安価で買い叩くケースも。
また「これは価値がありませんので、処分しておきます」と業者が持ち帰り、転売されることも少なくありません。
「遺品買取で損をしたくない」と思ったら、実績や経験豊富な鑑定士のいる専門業者を選びましょう。また複数の買取業者に査定してもらい、正しい相場を知ることも重要です。

遺品整理のトラブル事例⑥|解約を申し出たら高額なキャンセル料を請求されたケース
父が亡くなり、遺品整理をしようと業者を探していました。ネットでよさそうな業者を発見し、早速見積りを依頼。値段も妥当だったため、そのまま契約することに。しかし後日親戚より「いい専門業者がいる」と別の業者を紹介されました。見積りを取ったところ、最初に依頼した業者より安いことが判明。
そのためキャンセルを申し出ました。すると「もうトラックもスタッフも手配した」との理由で20万円(見積り代金の約30%)ものキャンセル料を請求されました。
キャンセル料について事前に説明がなかったため、びっくり。納得できませんでしたが、結局最初の業者に依頼しました。見積時にしっかり確認しておけばよかったです。
ワンポイントアドバイス
キャンセル料を決めることは問題ありません。しかし「いつから・どのくらいの金額が発生するか」については、明確にする必要があります。今回のケースは説明のなかったキャンセル料をいきなり請求され、トラブルになったパターンです。
単純に見積りだけのために来た業者とその場で契約をした場合には、訪問販売に該当します。そのため特商法の規定が適用され、クーリングオフが可能です。です。しかし業者によっては頑なに認めないなど悪質なパターンも。キャンセル料は事前に確認し、トラブルを防ぎましょう。

遺品整理のトラブル事例⑦|業者が作業を全く行わないケース
親が亡くなり、遺品整理業者を探していました。いろいろ見ていく中で、安くてよさそうな会社を発見。早速見積もりに来てもらうことに。
妻からは「その場で契約せず、他の業者と比較検討したほうがいい」と言われていました。しかし「今日契約すれば割引く」「これから繁忙期になるから予約が取りづらくなる」など言われ、契約することに。
その場で料金の一部も支払いました。「鍵をポストに入れてくれれば翌週から作業する」と言われ、鍵をポストへ。翌週の夜に確認しましたが、鍵はそのまま
作業をした様子もありませんでした。業者に確認すると「スタッフやトラックが手配できない」「来月になる」とめちゃくちゃな対応。さらにクーリングオフを迫ると「期間が切れている」「キャンセル料がかかる」と不当な要求をされました。
ワンポイントアドバイス
業者に依頼したものの、作業が始まらないケースです。作業内容は業者によって違うため、契約前に十分確認する必要があるでしょう。特に「今日決めたら安くなる」といい、すぐに契約を迫るのは危険なケースです。トラブルにならないよう、他の業者と比較し、十分に検討したうえで作業を依頼しましょう。いい加減な業者も多いため、ネットの口コミを参考にするのもおすすめです。

親の遺品整理に悩んだら!遺品整理専門業者に相談してみよう

遺品整理は自分でやることもできます。しかし「仕事が忙しくてできない」「家族が協力してくれない」など様々な悩みありますよね。
そんな時は遺品整理専門業者への依頼を検討しましょう。もし「相続人が自分しかいなくて途方に暮れている…」といった状況でも問題ありません。
遺品整理専門業者なら、遺品の仕分けから処分・清掃まで一括で依頼できます。ここでは遺品整理専門業者の具体的な業務内容や作業手順・業者を選ぶ基準を見ていきましょう。
遺品整理業者はどんなことをやってくれるの?
遺品整理専門業者は遺品整理のプロ集団。遺品の扱いに関する知識なノウハウに長けており、スムーズに遺品整理ができるようサポートします。主な業務内容は以下の通りです。
遺品の捜索
貴重品や価値のある品物、重要書類などを探してくれます。
遺品といらないものの分別作業
荷物が多いと、仕分けるのも一苦労です。遺品整理専門業者なら、数ある遺品の中からいるものといらないものを的確に判断し、仕分け・分別します。
パソコンやスマホ・デジタル家電の処分
デジタル遺品というものがあります。遺品整理専門業者によっては、秘密データを適切に削除・処理してくれます。
部屋の清掃
遺品整理後の部屋の掃除を行います。業者によっては簡易清掃がプランに含まれていることもあります。
遺品供養
遺品の中には、人形や仏壇など捨てにくいものも。業者によっては処分に困った遺品の供養も依頼できます。
粗大ごみの処分・回収
遺品整理では大量のゴミが出ます。遺品整理専門業者なら、引き揚げから回収・処分まで迅速に可能。自分で粗大ごみに出す手間がはぶけます。
遺品買取
価値ある遺品を買取りします。遺品の売却代金を費用に充てることもでき、料金を抑えることも可能です。
ゴミ屋敷の清掃
近年ゴミ屋敷問題がニュースで取り上げられています。ゴミ屋敷の片付けも遺品整理業者に依頼可能。荷物の撤去から掃除まで一括で依頼可能です。業者によっては、リフォームやルームクリーニングのオプションもあります。
遺品整理業者の業務内容は、会社によって異なります。自分が求めているサービスを行っている業者を選びましょう。
なるべく早く遺品整理したい
一人暮らしのアパートやマンションなら、数時間から一日程度で作業は完了します。しかし荷物が多い場合や、家が広いケースは数日かかることも。前もって業者と念入りに打ち合わせをし、おおよその完了時間を見積もってもらいましょう。
もし家族が遺品整理に立ち会う場合、数時間から数日程度予定を空けなければなりません。業者と都合の合う日を調整し、効率よく作業が進むようにしましょう。
「急いでいる」「すぐに作業してほしい」といった場合は、即日対応可能な業者がおすすめ。スケジュールが空いていれば、最短即日に作業してくれます。「賃貸の退去日が迫っている」「近隣住民からクレームを受けている」などすぐに対処が必要な時に便利です。
遺品整理の作業手順(流れ)を知りたい
「遺品整理専門業者はどうやって作業をするの?」と気になりますよね。ここでは業者が実際に行う作業手順について解説します。会社によって若干違いはあるものの、おおむね以下の手順です。
遺品整理の手順①|問い合わせ後、見積りを出してもらう
お客様から問い合わせを受けたら、現場の状況に合った見積りを出します。見積りは実際に現地調査に来てもらうと、後々のすれ違いを防ぐ効果が。見積金額に納得したら、正式に契約を交わします。見積書で分からない点は確認しておきましょう。後々のトラブルを回避できます。
遺品整理の手順②|遺品整理を行う日程を決める
まずは作業日を決定します。「平日がいい」「午前中がいい」など希望があれば、業者にどんどん相談してみましょう。なるべく希望に違い日程で調整してくれます。作業当日は部屋の鍵を開けておくなど、業者が作業しやすい業態にしましょう。
遺品整理の手順③|作業当日
部屋の状況を確認し、家族の許可を得てから作業に入ります。会社によっては契約書にサインをすることも。
遺品整理の手順④|作業開始
まずは遺品といらないものの分別・仕分けから行っていきます。
遺品整理の手順⑤|遺品の引き渡し
遺品整理作業で発見した遺品を家族に引き渡します。もし必要ないものがあれば、処分や買取りを依頼しましょう。
遺品整理の手順⑥|遺品に問題がないかの最終確認
回収した遺品に問題がないかを確認します。もし気になるものがあれば伝えてみましょう。引き続き捜索を行います。
遺品整理の手順⑦|遺品の買取
業者によっては遺品買取を行っています。興味のない美術品や骨董品などがあれば、相談してみましょう。売却代金を料金に充て、見積りより安くなる可能性があります。
遺品整理の手順⑧|清掃
業者によっては、簡易清掃が作業に含まれます。
遺品整理の手順⑨|作業内容に問題がないかの最終確認
受け取った遺品と部屋の様子を確認し、作業に問題がないかをチェックします。また業者によっては最後にアンケートがあることも。作業が完了したら、代金を支払います。
遺品整理の手順⑩|鍵などを返却してもらい、作業完了
全ての作業が完了したら、業者に預けたものを返してもらいましょう。問題なければ撤収です。
どんな遺品整理業者に頼めばいいの?
遺品整理業者は全国にたくさんいます。ネットで検索しても無数に出てくるため、依頼先に悩んでしまいますよね。中には悪徳な会社もあるため、業者選びには注意が必要です。悪徳業者の場合、例えば以下のようなトラブルが発生しています。
- 貴重品や現金などの盗難被害に遭った
- 当初の見積りよりも高額な費用を請求された
- 頼んでいないオプションを追加された
- 契約したものの、作業が全く始まらない
- 作業中にクレジットカード情報などの個人情報を盗まれた
- 必要なものまで処分されてしまった
- プロ意識が低く、作業が適当だった
悪徳業者とのトラブルは、消費者センターにも寄せられるほど問題となっています。業者を選ぶ際にはネットで評判を確認する・知り合いに紹介してもらうなどし、信頼できる会社を選びましょう。
遺品整理は故人を偲び、感謝の気持ちを伝える最後の機会です。そのため安心できる業者を選びたいですよね。次章では遺品整理業者を選ぶ際のポイントについても見ておきましょう。
遺品整理業者を選ぶ際のポイント4つ
遺品整理業者を選ぶ際、「安いから」と値段だけで決めてしまうと、悪徳業者に引っ掛かる可能性があります。金額に気をとられず、総合的に判断しましょう。良い業者選びのポイントは以下の4つです。
遺品整理業者の選び方①|現場を確認し、見積りを出してくれる
遺品整理業者に見積りを依頼する際は、面倒でも一度訪問してもらいましょう。実際の現場を見ることで、業者も正確な見積りを提示しやすくなります。
電話だけでは、なかなか現場時の状況は伝えきれません。必ず来てもらい、状況を確認してもらうと安心です。
よくあるトラブルに、「見積りよりも高額な金額を請求された」ケースがあります。これは業者の想像と現実が大きく離れていたため、起こるトラブルです。
また見積りにはなかったオプションをどんどん追加され、最終的に倍以上の金額を請求された…などのトラブルも少なくありません。
作業後の高額請求に驚かないためにも、見積りは正確に出してもらいましょう。また「見積り以上の金額がかかる可能性はあるのか」と前もって細かく聞いておくと安心です。
遺品整理業者の選び方②|細かな要望に応えてくれるか
遺品整理業者を選ぶ際には、作業内容や金額だけでなくスタッフの態度にも注目してみましょう。遺品整理を行うにあたり、様々な要望があるのではないでしょうか。
例えば、
「母の形見の○○を残して欲しい」
「○○の書類を捜して欲しい」
「周りにバレないように作業してほしい」
「土日に作業してほしい」
「一日で終わらせて欲しい」
など…事情は人によって様々です。どんな細かい希望も、見積時にスタッフに伝えてみましょう。要望をどの程度真剣に聞いてくれるかで、業者の姿勢がわかります。なんとなくイヤな感じがした…冷たい印象を受けた…など引っ掛かる点があれば、他の業者も視野に入れてみましょう。
遺品整理業者の選び方③|見積りに来た人と当日来る人は同じか
見積担当と作業担当が異なるのは、珍しいことではありません。会社の規模や経営スタイルによって様々です。問題は見積担当と作業担当の連携にあります。
例えば、作業担当に作業内容が正しく伝わっていない場合、混乱を招きます。作業担当が「そんな作業は聞いていない」と言い出し、最悪作業がストップしてしまうことも。念のため見積担当には、当日来るかと聞いておきましょう。
来ないのであれば、作業担当と行き違いがないように伝えます。細かいようですが、後のトラブルを防ぐためにも、重要なポイントです。
遺品整理業者の選び方④|会社の実績や口コミを確認しておく
依頼前には業者の評判も確認しておきましょう。業者のホームページはもちろん、口コミサイトも併せて確認すると安心です。
口コミサイトにはホームページだけではわからない、細かな部分も書かれているため、雰囲気がつかみやすいでしょう。口コミをチェックする際には、いいものはもちろん、悪いものも見ておくと判断しやすくなります。
親の遺品整理の解決なら、遺品整理・片付けのプロ《鶴の恩返し》へ

「突然遺品整理をしろと言われ、困っている」「忙しくて時間が作れない」など遺品整理の悩みは人それぞれ。もし「自分でやるのは難しい」と思ったら、鶴の恩返しへご相談ください。
初めての遺品整理に不安を感じていても問題ありません。知識と経験豊富な熟練スタッフが丁寧にサポートいたします。
当社はお客様の立場に立ったサービスが魅力。創業20年で頂いたお客様や現場スタッフの声を積極的に反映し、独自のシステムを作り上げてきました。お客様の中には「料金が不安!結局いくらかかるの?」と疑問を持っている人、多いのではないでしょうか。
鶴の恩返しはお客様が抱える料金に関する不安を払拭。料金は安心の「パック制」を採用しています。例えばパック料金には、以下のサービスが含まれています
- 遺品の仕分け・分別
- 遺品買取
- 不用品の回収
- 遺品の梱包
- 簡易清掃
遺品の仕分けや買取り、仕上げの掃除まで行って1K22,000円~!とリーズナブルな料金体制。パック料金なので見積り以上の追加料金は一切発生しません
もちろんどうしても必要な作業が発生した場合は、お客様に相談し納得いただいた上でお見積書に記載します。作業後に心当たりのないオプション料金の請求はいたしません。
また鶴の恩返しなら、以下のオプションが無料!充実のサービスで他社を圧倒しています。
- 出張料
- キャンセル料
- 鑑定料
- 見積り費用
- 車両費
- 交通費
など見積書はわかりやすい明朗会計。わからない点は些細なことでもお尋ねください。当社スタッフがご納得いただけるまで、丁寧に説明いたします。相談は何度でも無料です。
「話だけでも聞いてみようかな」。そんな軽い気持ちでOK。どんなことでもお問い合わせください。スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。